11.わすれもの
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
夕暮れの海を眺めていた 今日も地球は一度回った
いったい誰が知っているのか 沈み行く船に乗っていることを
集中力が続かないんだ 霧がかかったまんまなのさ
危機感が足りないというのか それとももう飽きてしまったのか
次なるモチベーションは何だ その時になりゃ見つかるはずさ
今までだってそうしてきたし これからだって続いていくはず
取り戻したいものがあるんだ それが何かはわからないけど
取り戻したいのさ 君と行けば見つかるはずだよ
このまま破けた傘の下で ないものねだりの歌を歌う
未知なる世界は海の向こう 野茂が投げてイチローが打って
「明日から少し走ろうか」「禁煙にでもトライしようか」
なぁにたいしたことじゃないさ ちょっと言ってみただけのこと
死んだ振りをしていたのさ 首を絞めて殺したはずなのに
死んだ振りをしていたのさ しぶとい奴さ その名は性欲
今度ばかりはもう駄目だ 今まで何度口にしただろう
ないものねだりは続いていく でかい体の子供が泣く
取り戻したいものがあるんだ それが何かはわからないけど
取り戻したいのさ 君と行けば見つかるはずだよ
オレンジの波黒くなって 三日月がくっきりとはりついた
未知なる世界は海の向こう ここの事もよく知らないのに
今夜も熱帯夜になりそうだ 汗でTシャツが貼りついて嫌だ
すべて思い通りになったら 息が詰まって死んでしまうよ
白くなる海を眺めていた 今日も地球は一度回った
いったい誰が知っているのさ 沈み行く船を漕ぐのは僕等
向こう見ずな奴が現れて すべてひっくり返す前に
死んだ振りはもうやめにしよう 君も社会 僕も社会
取り戻したいものがあるんだ それが何かはわからないけど
取り戻したいのさ 君と行けば見つかるはずだよ
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